活動報告・レポート
2025年12月2日(火)
和歌山県総合計画
和歌山県総合計画

和歌山県総合計画に関する会議を行いました。この計画は2026年度から2030年度までに県が目指すべき考え方と施策を具体化したもので、今から5年後の和歌山県の姿を描くものです。

和歌山県新総合計画は、2040年度を目指す「長期構想」と2030年度を目指す「実施計画」の二本立てで策定していますが、このうちの「実施計画」について説明を受けたものです。令和7年9月議会以降のパブリックコメントや関係者の意見を取り入れ修正案ができました。この原案を、明日開会する令和7年12月県議会に提案させる予定です。特別委員会に付託されるので審議をすることになります。

全体的県勢浮揚のための施策が取り入れられていますが、産業分野においては洋上風力発電に関しては2040年頃の完成を目指すことや「和歌山IR」についての記述もありますから、県経済と県土発展に向けた議論を交わしたいと考えています。

会議後、お会いした方々と意見交換をした中でのコメントです。

  1. 和歌山県は何と言っても経済です。経済再生を図る取り組みこそが和歌山県の5年後を決定します。経済再生を中心に据えてください。
  2. 現在の産業がこのまま継続すると思わずに将来計画を考えるべきです。ここ数年の間だけでも海南発電所とENEOSの有田工場が廃止。今年に入って御坊発電所1号機と2号機の廃止が決定されています。これらの経験から、地域経済と雇用を担う産業がなくなると影響は計り知れないものがあります。新日鐵に関しても和歌山県は安閑とすることなく、「もしもの場合」を考えた総合計画を策定しておくべきです。和歌山県は危機意識を持たなければいけません。
  3. 最近、よく聴く意見ですが「今の和歌山県は決断ができない」と言われています。県政は決断の連続ですから、将来を決定づけるような施策であれば、多少の反対意見があっても決定する覚悟を持つべきです。衰退の一途を辿っている和歌山県ですから将来のための決断をすべきです。今の延長戦上に明るい将来の和歌山県はありません。重い決断をすべきだと思います。
  4. 和歌山県は「こどもまんなか」を謳っていますが、そうなっていないようです。その事例として私立高校の授業料の問題があります。大阪府下から和歌山県内の私立高校に進学した生徒の授業料は無償で、和歌山県内の高校生は有償です。これは逆ではないですかと和歌山県民は思っています。これでは「こどもまんなか」社会だと思えません。こんなところから改善すべきだと思います。
  5. 今、すべきことは将来の雇用を生み出すこと。地域経済を立て直すこと。地元産業をけん引するような基幹産業となり得る事業者を誘致することに尽きます。これをしないことに将来はありませんから、総合計画には織り込むべきです。

以上のような意見をいただきました。

議論を交わした私も同意見ですし、2030年に実現させたい姿であれば、2025年現在、その種子、シーズが見えている必要があります。現在、シーズが見えないものが5年後に実現することはありませんから、今、実現可能と考える施策を書き込むべきです。結果として5年後に実現できなければ、それはその時に対応すべきことであり、今書いていないことは5年先に実現できることはありません。和歌山県の目指すべき方向を決定する総合計画ですから、可能性を感じるものに仕上げたいと思います。

少しの変化

会議をしている中で「毎日の生活の中で少しの変化を意識することが大事なこと」の話がありました。体重を減らしたいと意識しているなら、「そこまで歩こう」「階段を利用しよう」「食べる量を減らそう」と思うので目標に近づきます。どんなことでも一気に目標に到達することはありませんから、目標に辿り着く方法は毎日の積み重ね以外にありません。

だから目標を決めて少しの変化を意識することです。「階段を使おう」「少しの距離なら歩こう」くらいなら無理をしないでもできることです。少しの変化を意識することが、大きな変化を達成することにつながります。逆に言うなら、少しの変化を意識しないと結果は現れないということです。結果を求めるなら、少しの変化を意識する生活にしたいものです。

毎日の生活の中で簡単な目標を持っておき、それを意識することで行動が変わります。それを継続しながら、中期目標を掲げておくことが変化し続けるために必要なことです。

意識していないことは「できない」、意識していることは時間がかかったとしても「できる」ということです。日々の生活の中での少しの意識の差が、半年後、1年後、そして数年後の差となって現実のものになります。

ここで思い出すのが「1.01の法則」と「0.99の法則」です。1.01を365日続けると、37.8になります。ところが0.99を365日続けると0.03になります。0.01の差は1年後には大きな差となって現実のものとして私たちの前に現れます。

その他
  • 地球環境とわが国の経済における原子力発電の優位性について話し合いました。デジタル社会の進展とAIの活用により電力需要が増大します。今からその社会に備えておく必要があります。
  • 週末のイベントに関する打ち合わせを行いました。前日に練習をして当日に備えることにしています。
  • 人を見抜く力の必要性を伝えてくれました。「商売をしていると、色々な人と取引をするので、人を見抜く力が不可欠です」ということです。