令和7年12月県議会定例会が開会しました。開会日の初日、県知事から議案の提案および県政の動きについて説明がありました。
まず和歌山県総合計画の策定についての説明がありました。和歌山県の課題として人口減少、少子高齢化が加速していく状況下、デジタル化や脱炭素、循環型社会への構造転換が求められているなど、和歌山県にも大きな変化の波が押し寄せていることの指摘がありました。これらの課題に対応するため、持続可能な社会と経済を創生することを目指していく方針を伝えました。
そして令和8年度は新しい和歌山県総合計画の初年度となるため、同計画で掲げる将来像の実現に向けた6つの政策を柱にした予算編成方針が示されました。
1つ目は「海外の活力を取り込む」ことです。外国人材の受け入れ拡大に向けた取り組みを本格的に行うほか、企業への海外展開支援や外国人観光客の誘客拡大に取り組むことを目指す方針です。
2つ目は「人への投資を強化する」ことです。学校給食費の無償化などを継続するとともに、人材不足が懸念される保育士の育成など、子育てを支え見守る体制を強化していく方針です。
3つ目は「産業の創造力と生産を高める」ことです。成長産業の開拓を着実に行うとともに、県内企業の経営力強化に資する伴走支援のほか、脱炭素社会への加速化に向けた行動変容を促す取り組みを展開します。観光関連では、国内外へのプロモーション活動に加え、観光地経営の高度化に向けたデータ利活用や広域観光の環境作りを本格化させる方針です。
4つ目は「つながりを拡げて、暮らしを守る」ことです。人口減少に適応した社会システムを構築するため、地域交通や上水道、ごみ処理施設の運営について、市町村域を超えた広域連携策に本格的に着手するとともに、医療・介護サービスの提供体制を地域の事情に応じて確保するための対策を展開する方針です。
5つ目は「誰にでも居場所がある社会をつくる」ことです。スポーツや文化、芸術活動では、人口減少に適応したまちづくりや地域の魅力向上など、現状を前提としない観点から、県立スポーツ施設のあり方や博物館施設等のリニューアルなどを検討する方針です。
6つ目は「安全な社会基盤を築き、様々な脅威から命を守る」ことです。半島防災の観点から県土強靭化対策を着実に進めるとともに、能登半島地震の検証において、短期的な取り組みが必要と判断したものから段階的に対策を実行していく方針です。
令和8年度はこれら6つの柱に沿って、将来を見据えた対策の実施に必要な予算配分を行う方針が示されました。
また会計の補正予算は約36億2,100万円の提案がありました。主なものは、地域鉄道に対して安全運行を確保するための設備、修繕に対する支援、熊野白浜リゾート空港の機能向上のための経費などです。
また県知事から、11月のメキシコとフロリダ州訪問の報告もありました。メキシコでは、和歌山県人会の創立40周年記念式典に出席したことや日系学校を訪問し、日本に興味のある生徒に対して、日本への観光や留学、就業機会で和歌山を選んでいただけることを協議したこと。フロリダ州では和歌山県とフロリダ州との姉妹県州提携30周年記念式典に出席し、交流の活性化について意見交換を行ったこと。そして文化、航空、宇宙及び先端技術を含む幅広い分野における次世代を担う人材の育成を奨励する青少年交流のための覚書に署名をしたことなどの報告がありました。
令和7年12月県議会定例会は、本日から17日間をかけて、本日提案された議案の審議を行います。
- LC例会に出席して、皆さんの元気な声を聴くことができました。
- 歯の治療とクリーニングを行いました。親切な言葉と丁寧な治療に感謝しています。
- 健康に関する話をしました。癌治療を続けて回復した方の体験談も聴かせてもらいました。医療と健康の大切さを感じました。
- 議員を始めとする政治関係者と懇談しました。議会の審議と共に、懇談の機会で和歌山県の課題について協議しています。


